アノマリー投資
皆さんこんにちは
株式投資をしている人なら聞いたことはあると思うのですがアノマリーという言葉をご存知でしょうか。
これは根拠はないけれども高い確率で起こりやすい事象のこと。
株式投資でもなぜかこの時期にはこんなことが起こるといったことがあるのです。
それを以下にいくつか書いてみたのでぜひ勉強してみてくだい。
トレンドのアノマリー
●強気相場なのか弱気相場なのかが、株価に唯一最大の影響を及ぼす。
●長期トレンドは長く、通常は8年から20年続く。
これに対して、相場のサイクルは短期的で、2~3カ月から数年しか続かない。
●強気の長期トレンド期間に現れる下降サイクルは、たいてい短期的で深押しをしない。逆に、上昇サイクルは長く続いて力強い。
●弱気の長期トレンド期間に現れる上昇サイクルは、たいてい短期的で緩やかだ。
逆に、下降サイクルは長引いて、下げもきつい。
戦争と平和
●戦争、平和、インフレは株式市場に消すことのできない影響を及ぼす。
それらは活況と低迷の循環や、強気と弱気の長期トレンド期間の基礎となる。
●戦争が続く間、相場は一定レンジにとらえられて、新高値も維持できない。
戦争が終わってインフレが安定するとき、平和と技術革新をきっかけに景気が上向く。相場はインフレを追いかけて、500%以上も急上昇することがよくある。
活況と低迷の1世紀
●景気と相場を停滞させる中心要素は戦争と金融危機である。
インフレと政治の無策によって、停滞は永続する。
●次の長期の好況と相場の上昇を引き起こして刺激するのは平和、物価の安定、効果的な政策、技術革新である。
好況
●アメリカが海外で軍事行動を続ける限り、好景気の相場の上昇は抑えられる。
●平和が支配的になると、政府と民間部門は協力を促されて、技術革新と経済成長の刺激になる。
●住宅、雇用、ダウ平均、消費者信頼感、インフレに関する各指標は次の超大型好況の始まりを告げる。
政治が与える影響
●政治と大統領選挙は相場に明らかな影響を及ぼす。戦争と評判の悪い政策は普通、大統領おん任期1年目2年目に行われて、下落相場の引き金になることが多い。大統領選挙の翌年の天井から中間選挙の年の安値まで、ダウ平均は1913年以降、平均して20.9%下げている。
●しかし、任期3年目に当たる大統領選挙の前年までには、政府の焦点は「景気刺激策の実施」に移る。政策は、国と有権者の経済的安定を促すために実施される。中間選挙の年の安値から大統領選挙の前年の天井まで、ダウ平均は1914年以降、平均して50%近くあげている。
株投資の絶好の季節
●1年で最高の6ヶ月は11月から4月までだ。
●10月や11月に株を買って、4月や5月に売るという単純なトレード戦略を用いるだけで、ほとんどの年に利益を増やして、リスクを減らすことができる。
●株式相場の季節性に注意を払えば、相場に対する洞察が得られ、あらゆる投資判断に役立つ。
不思議な魔力
●個別株オプション、株価指数オプション、株価指数先物の3月、6月、9月、12月の年4回の満期日ー「トリプルウィッチング」ーは相場に大きな影響を及ぼして、明らかに異なるパターンを生み出す。
●満期日の秋の相場は、1年の最高の6ヶ月に当たる12月と3月に最も強く、6月と9月はそれほど強気にはならない。
●満期日の翌週は12月をのぞいて、トレードを避けるのが賢明だ。
そして、満期日のしゅうにかなりの上昇をしたからといって、その翌週もさらに上昇すると期待しないことだ。しかし、満期日の週に下落すれば、翌週も下落する習慣がある。
秋のアノマリー
●過去62年で株を買う絶好の機会は、8月、9月、10月のいずれかに現れた。これらの月は新たに下位ポジションを取る最高の3ヶ月だった。
●1年で最悪の6ヶ月は10月に終わる。しかし、季節性は変化するし、先を見越す人たちもいるので、9月、それについで8月は1年で新しく買いポジションを取る絶好の時期だとわかった。10月は弱気相場に終止符を打ち、転換をもたらす月になった。
●弱気相場で、最も多く大底を付けたのは10月だった。
冬のアノマリー
●歴史的にみて、株を保有する最高の3ヶ月である11~1月に買いポジションを取るべきだ。
●1年間のS&P500の動きは1月の動きに似ている。
春のアノマリー
●普通、2月は最高の6ヶ月の中で最悪の月になり、それまでの3ヶ月の上昇を打ち消す。
●一般的に、3月いっぱいから4月にかけて再び上昇する。しかし、3~4月は月半ばに相場が弱くなるために、含み益がかなり多い株をもつトレーダーや投資家は忍耐力を試されやすいという危険が潜む。
●4月は平均して1年で最高の月。しかし、問題の兆しがないか用心する必要がある。過去63年の統計によると、4月に利食いをして守りの体勢に移ることが賢明だったとわかる。
夏のアノマリー
●5月に売って相場から離れなさいというアドバイスには最もな理由がある。
しかし、最近起きている傾向を見ると、これはもう時代遅れだという可能性も捨てきれない。過去2年は、4月に売るのが賢明な行動だったからだ。
●ナスダックの12日間のサマーラリーを別にすれば、6〜7月に相場から離れても、良いトレード機会を逃すことはほとんどない。7月にダウ平均が3.5%以上もあげたときでさえ、そのあとに株を買う方が割安だったからだ。
金曜に売るな
●恐れや喜びや強欲からは逃れられない。それが現実だ。現在では電子取引が中心になったが、いまだに人の本性から大きな影響を受けているのだ。
●週や日の始まりと終わりに相場が弱ければ、それは人々の自信が揺らいでいる徴候である。相場が強い時には一層強くなるものだ。
●日常の習慣やパターンは、日中の相場の動きにはっきりとした印を残してきた。
お勧めの本
※この記事はアノマリー投資から抜粋しております。
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