オニールの成長株発掘法(CANSLIM投資)
皆さんは株を購入する際にはどのような銘柄に投資をしているでしょうか。
グロース株?、バリュー株?といった視点やいやいやチャートをみて判断している等様々でしょう。
まさかとは思いますけどなんとなく良さそうだからという人はいないですよね。
そんなことをしていたら資産はどんどん溶けていってしまいますよ。
やはり、何かしらの投資手法を勉強し、投資をした方が利益は生み出しやすくなります。
投資手法は過去の株の値動きから生み出された資産を増やすための方法なので当然ですよね。
その中でも今回はオニールの成長株発掘法からCANSLIM投資についてまとめてみたいと思います。
ご存知の方も多いかもしれませんね。
■はじめに
CANSLIM投資とは、それぞれスクリーニング項目のアルファベットの頭文字をとって付けた投資法で、それぞれは
C=Currentearnings(当期四半期のEPSと売り上げ)
A=Annualearnings(年間EPSの増加)
N=Newproductorservice(新興企業、新製品、新経営陣、新高値)
S=Supplyanddemand(株式の需要と供給)
L=Leaderorlaggard(主導銘柄か停滞株か)
I=Institutionalsponsorship(機関投資家による保有)
M=Marketdirection(株式市場の方向)
このようになっています。
この7つの条件をすべて満たす銘柄は今後株価が大きくあげていくことが多いと伝説の投資家オニール氏が述べています。
以下の節で一つ一つ項目の要点を記載していきます。
- ■はじめに
- ■C=Currentearnings(当期四半期のEPSと売り上げ)
- ■A=Annualearnings(年間EPSの増加)
- ■N=Newproductorservice(新興企業、新製品、新経営陣、新高値)
- ■S=Supplyanddemand(株式の需要と供給)
- ■L=Leaderorlaggard(主導銘柄か停滞株か)
- ■I=Institutionalsponsorship(機関投資家による保有)
- ■M=Marketdirection(株式市場の方向)
- ■お勧めの記事
■C=Currentearnings(当期四半期のEPSと売り上げ)
条件:売り上げ=20%以上
注意)必ず売り上げが増加しているものを選ぶ!
なぜ利益ではなく売上なのか。それは減価償却などの関係で、一時的に1株益が増加することがあるからです。
売上を伴わない収益の増加は一時的なものにしかなく、今後大成長する銘柄というのは、必ず売り上げの増加を伴っています。
さらに、不動産などの売却による一時的な収益の増加も注意しましょう。
必ず継続的に本業で売上を伸ばせるかどうかを見る必要があります。
決算報告書や株探のニュースの所に必ず目を通し、そのような一時的な収益がなかったかを確認しましょう。
■A=Annualearnings(年間EPSの増加)
条件:年間EPS=25%以上
なぜEPSの伸びが重要のでしょうか。
これは過去に成長してきた銘柄は今後も成長するであろうという期待が生まれるからです。投資家というのは過去の実績から未来を予想します。
例話ですが、昨年1割しか打てていないバッターが今年、たまたま3割を打ったとして、周りは期待するでしょうか?たまたまなのかもしれませんし来年も良い成績を残せると期待はしづらいですね。
それよりも毎年3割打っているバッターが今年は、4割打ち始めた。こちらの方がなんだか大化けする予感がしますよね。
それと同じことが株にも言えます。
株は人気投票なので、投資家が期待すればするほど株価は上がります。
そのためみんなが上がると思う銘柄を選ぶことが重要なのです。
■N=Newproductorservice(新興企業、新製品、新経営陣、新高値)
条件:発信されたニュースに聞きなれない用語があったりなんだかすごそうな感じがすること。
聞きなれた用語は新製品・新サービスとは言えません。
それに、素人のあなたが聞いて「おっ」と思うようなものでなければなりません。
セブンイレブンが四国に進出といった内容であれば驚きはしないですよね。
それと同様、投資家が驚くようなサービスが期待感をさらに大きくするのです。
■S=Supplyanddemand(株式の需要と供給)
条件:高値を更新した瞬間に出来高が増える。
貴音更新時の出来高がそれまでの出来高よりも50%以上増えていればこの条件を満たすことになります。
この条件を満たすということはどのようなことを意味するのでしょうか。
株が本格的な上昇をするためには、機関投資家の保有が必要です。
そして機関投資家が保有したサインは出来高の増加で分かるのです。
いわゆるダマシでは、株価を上げる事はできても、出来高の増加を伴わせることはできません。
そのため、この株価の上昇がダマシによるものなのか、機関投資家による買いのサインなのかを出来高の大きさから見極めることが重要なのです。
■L=Leaderorlaggard(主導銘柄か停滞株か)
株式市場においては1番であることが最重要です。
これは株だけではありません。
ビジネスの世界でも1番と2番では圧倒的な格差が存在するのです。
そして美味しい所のほとんどを1番、2番に取られ、あとの下位グループは通常残されたパイの取り合いになります。
ではその1番を見つけるにはどうしたら良いか。株たんで調べることができます。
下の画像の通り、チャート画面で比較ボタンを押すと同業他社との比較をすることができます。
これでその会社がその業界で先導企業なのかどうかを見ることができます。
■I=Institutionalsponsorship(機関投資家による保有)
条件:直近で機関投資家の買いがあるかどうか。
機関投資家とは、個人ではなく、何億もの資金を運用する法人の事になります。
株価の上昇は機関投資家の買いがなければ成り立ちません。
いくら個人が寄せ集まって、100万、200万の投資資金で買いを入れても、何十億という資産規模の機関投資家が売りに入ればひとたまりもありません。
それほど機関投資家の動向というのは重要なのです。
大株主の状況も機関がは良いているのかチェックしましょう。
■M=Marketdirection(株式市場の方向)
条件:個別の株ではなく、市場全体が上昇トレンドなのか、あるいは下降トレンドなのかを見極める。
この条件が最も重要かつ、判断が難しいです。
これができるようになるにはかなりの時間が必要になります。
どんなに良い銘柄を見つけたとしても、市場全体が下降トレンドであれば、ほぼ確実に株価は下落します。
それに、利益の乗っている銘柄もこのトレンドを無視するとあっという間に利益を失うばかりか、マイナスにすら転じてしまいます。
過去の私の失敗した銘柄の9割はこのトレンドによるものであったことが、過去の分析により判明しました。
そして運よく当たった銘柄は、必ず上昇トレンドのときに購入したものだったのです。市場を制する者は株式を制するのです。
また、注意点としては日経平均やマザーズなど日本株の指標だけをみているだけではいけません。ダウ平均とS&P500もみておく必要があります。
その理由は以下の二つです。
①世界の株式市場は、アメリカを中心として動いているからです。アメリカの株が暴落すれば必ず日本株も暴落します。
②そして景気に敏感で、情報を持っている投資家はアメリカにいます。情報の発信源はアメリカにあるといっても過言ではないのです。
これがオニールの作り出した投資手法であるCANSLIMの内容になります。
この投資手法は多くの投資家から支持を受けている手法ですが、必ずしも自分にあうとは限りません。
参考にし、自分や時代にあったオリジナルの投資手法を考えてみましょう!
本記事は以下の本を参考にしております。
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