かみさまのほろ酔いブログ

1日の終わりに今日という日をほろ酔いながら振り返る、そんなありふれた日常を大事にしたいと思う今日この頃。

知っていると人生が変わる経済の仕組み②(クレジットが生み出す経済の波)

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みなさんこんにちは!

経済についてみなさんはどれぐらい理解されているでしょうか?

一見むずかしそうに思いがちな経済の仕組み。

しかし、そのカラクリは簡単で知っているのと知らないのとでは経済力にも差が出てきてしまいます。

知っていれば投資などにも役に立ち、逆に知らずに経済的苦難に陥る人もいます。

投資に興味がある人なんかは自身の投資にも役にたつ知識になると思いますのでぜひ読んでいただければと思います。

今回は第2回目となりますので第一弾から見ていただくと理解しやすくなっています。

今回は債務の周期から説明していきます。

 

第1回目の記事はこちら

lg-f1111pp.hatenablog.com

 

今回の目次は以下の通り

■2つの債務周期

取引では何かを得るために何かを提供する必要があり、得られる額はどれだけ生産できるかによって決まります。

知識の蓄積が生活水準を引き上げ、生産高を引き上げます。

発明家や勤労者は怠慢で何もしない人に比べて生産性と生活水準が向上します。

でもこれは短期で見るとそうでない可能性もあります。というのも生産性は長期的に重要な要素ですが、短期的にはクレジットが大切な役割をします。

生産性の向上には時間を要するため短期的には余り変動しません。したがって経済の変動に余り影響しませんが、債務を利用すると生産額より消費額を大きくできます。

その一方、返済の際には消費額を縮小することになります。

債務には2つの大きな周期があります。

1つは5年から8年の周期で、もう1つは75年から100年の周期です。普通この波の動きを感じることができても周期があることに気づきません。

波の動きは日ごと、週ごとに起こっているので大きな動きに気づきにくいのです。

ここでは一歩下がってこの3つの大きな要素を調べ、その相互作用が経済にどう影響するか考えてみたいと思います。

 

 

■クレジットで経済の波が生まれる

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 経済動向の細かい変動は、経済革命とか雇用環境の変化で起こるものではありません。

この変動は、利用できるクレジットの額によって影響されます。クレジットが存在しないと支出を増加できる唯一の方法は所得の増加です。

すなわち生産性と労働時間をふやす必要があり、生産を増加させないと経済は成長できません。

私の支出はほかの人の所得ですから、私たちの生産性がふえると経済は成長できます。

この環境では経済成長は生産性の成長と同時に起こるのです。

しかし借りることが可能なら波に変動が起こります。これは法律とか規制によって起こるものではありません。

これは人の知恵に基づいて、またクレジットの変動で起こるのです。

借金をすることは、言ってみれば支出を前倒しすることです。収入以上の買い物をするためには収入以上を支出することになります。

これを可能にするには未来の自分から借金をするのです。こうすると将来返済のため収入より支出を減らすときが来ます。

これは波の上下動を起こします。基本的にお金を借りることは変動を起こすことになるのです。

これは個人にとっても経済全体にとっても同じです。ですからクレジットをしっかり理解する必要があるのです。

クレジットを発生させると将来予測可能な一連の事態を引き起こすことになるのです。

この意味でクレジットはお金と違うのです。

 

 

■クレジットは必ずしも悪ではない

クレジットは将来の支出を前倒しているだけ、これだけ聞くとなくてもいいのではと思ってしまうかもしれません。

お金は取引の精算に使われます。飲み屋でビールを現金で買うと、取引はその場で精算されます。

しかし、クレジットを使ってビールを買うとツケが発生します。将来返済するという約束です。

あなたと飲み屋は資産と債務をつくることになります。何もないところにクレジットが発生したのです。

この資産と債務は、のちにツケを支払ったときに消滅します。借りが解消し取引が精算されます。

現実には普通お金と考えているもののほとんどはクレジットなのです。

米国のクレジットの総額は約50兆ドルですが、流通しているお金の総額はわずかに約3兆ドルしかないのです。驚きですよね。

クレジットがない経済では支出は生産量をふやさないと増加しないのです。

しかし、クレジットがある経済では、支出は借金をふやせば増加できるのです。

そのため、クレジットのある経済では支出がより大きくなり所得の増大が生産力を上回ることができます。

しかし、これは短期的であり長期にわたって起こりません。

ここで誤解をしないでもらいたいのはクレジットは単に経済変動を引き起こす悪い要素とは限らないということです。

悪くなるのは消費が過剰となり返済ができなくなってしまう場合です。

経済資源を活用し所得を生み出し、債務の返済を可能にするときはよい要素となります。

 

■クレジットが生みだす経済成長

例えば、借金をしてテレビを購入する場合は、借りを返済する所得は発生しませんが、

借金をしてトラクターを買い、収穫量をふやし売上をふやせば、借金を返済できると同時に生活水準を向上できます。

クレジットの存在する経済でクレジットがどんな形で経済成長を生み出すか見てみましょう。

あなたの年収が10万ドルで債務がゼロと仮定します。信用力がありますから、例えばクレジットカードを使って1万ドルを借りることができます。

すると収入が10万ドルであっても11万ドルの支出が可能となります。

あなたの支出はほかの人の所得ですから、その人が11万ドルを得たことになります。

この人に債務がなく11万ドルの収入があったのなら1万1000ドルを借りることができ、収入が11万ドルでも12万1000ドルを使えます。

この人の支出はほかの人の所得ですから同じ原理で見ると、これがさらに経済の波を押し上げることがわかります。

 

■経済活動のからくり

しかし、忘れてはいけないことがあります。債務が経済の波の高さを押し上げたとしても、その波はいずれ低くなることです。

これが債務の短期周期となります。経済活動がふえると経済が拡大し短期債務変動が始まります。すると、支出がさらに増加し価格が上昇し始めます。

これは経済がクレジットによって押し上げられたからです。このクレジットは何もなかったところに発生したのです。

支出と収入が生産高より速いスピードでふえると価格が上昇し始めます。価格の上昇はインフレを招きます。

中央銀行はこのような問題を避けたいのでインフレを避けようとし、価格の上昇を感知すると利子を上げるようにします。

利子が高くなるとお金を借りることができる人の数が減ります。すると、既存の債務のコストも増えます。

これはあなたのクレジットカードの支払額がふえることを意味します。

借りる人が減り、返済のコストが高騰するので、支出は減ります。支出はほかの人の収入ですから収入が全体的に縮小します。

支出が減ると安いものが売れやすくなるので価格も減少します。これがデフレです。経済活動が縮小し、不景気となるのです。

不景気になりなりインフレの問題がなくなると、中央銀行は利子を引き下げ経済活動を活性化しようとします。

利子が引き下げられると債務返済費が縮小しますから、借り出しと支出が再度ふえます。これが経済活動を押し上げます。

この波を繰り返すのです。これが経済活動のからくりなのです。

 

今回はここまで次回はバブルの崩壊の解説になりますのでお楽しみに!

■参考


30分で判る 経済の仕組み Ray Dalio

知っていると変わる経済の仕組み①

lg-f1111pp.hatenablog.com

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